支援拠点病院

支援拠点病院

大分県てんかん支援拠点病院とは

大分大学医学部附属病院では、大分県から委託を受け、てんかん支援拠点病院として、てんかん患者とそのご家族、関係者の方からのてんかんに関する電話相談窓口を開設しています。

相談には医療・福祉に関する国家資格を有するコーディネーターが対応します。

てんかんと診断を受けていない方、病院を受診していない方からの相談も受け付けています。

名称大分大学医学部附属病院
所在地〒879-5593 大分県由布市挾間町医大ヶ丘1丁目1
業務内容てんかん患者や家族等からの専門的な相談対応
医療従事者や地域住民に対する研修・普及啓発活動 等
連絡先097-549-4411<病院代表番号>
<てんかんに関する相談は上の相談窓口のタブより専用番号へお願いします。こちらから電話相談への転送はできません。>
担当者松田浩幸(てんかん専門医/脳神経外科)、小林修(てんかん専門医/小児科)

てんかん支援拠点病院の理念

てんかんは、「突然けいれんして意識を失う」、「けいれんしなくても意識だけを失う」などの「てんかん発作」を繰り返し起こす病気で、約100人に1人が発症し、患者数は全国で約100万人、本県で約1万人と推計されています。

てんかんは、乳幼児から高齢者までいずれの年齢でも発症し、手術が有効な場合や、認知症との鑑別が必要な場合もあるため、小児科や脳神経内科、脳神経外科、精神科等複数の診療科が、それぞれの専門性に基づき治療を担っています。また、年齢によって必要な支援も異なります。このため、診療科間の連携が重要であり、専門的な治療や支援に関する情報共有や、医療従事者の資質向上、地域差の解消等が課題となっています。こうした状況を踏まえ、国の「てんかん地域診療連携体制整備事業」に基づき、2023年10月18日に大分大学病院が「大分県てんかん支援拠点病院」として指定されました。

てんかん支援拠点病院を中心として、てんかん患者を適切な診療につなげるための各診療科間・各医療機関間の連携を強化するほか、医療機関等の職員の専門性を高めるための研修や、てんかんへの正しい理解を深めるための情報発信等を実施することにより、県内におけるてんかん診療連携体制の整備を進めてまいります。

大分大学医学部附属病院がてんかん支援拠点病院に指定された背景と役割について

国は、「てんかん地域診療連携体制整備事業」により地域でのてんかん治療の中核を担う拠点病院の整備のため、1.専門医がいる、2.診断に必要な機器がある、3.脳神経外科や精神科など複数の診療科がある総合病院を条件に、都道府県ごとにてんかん支援拠点病院を指定しています。大分大学病院は、2023年10月18日に「大分県てんかん支援拠点病院」として指定されました。現在は、専従のてんかん診療支援コーディネーター(看護師)1名と、てんかん専門医2名を中心として活動を行っています。

役割

1. 専門的な診断と治療の提供

てんかん専門医による診療と最新の治療法を提供します。高度な画像診断技術や脳波検査を駆使し、個々の患者に最適な治療計画を策定します。

2. 地域医療機関との連携

大分県内の医療機関やクリニックと密接に連携し、診断後のフォローアップや治療情報の共有を行います。また、専門医への紹介や共同診療を通じて、地域全体のてんかん医療水準の向上を図ります。

3. 患者と家族へのサポート

てんかんに関する情報提供や生活相談、就労支援など、患者やその家族を包括的に支援します。電話相談窓口や定期的な講演会を通じて、安心して生活できる環境づくりをサポートします。

4. 啓発活動と教育

地域住民や医療関係者を対象にした啓発活動を行い、てんかんに対する理解を深めます。医療従事者向けの研修や勉強会も開催し、地域全体での対応力強化を目指します。